インナーマッスルは嘘!?
1990年初頭にインナーマッスルという言葉が流行りました。
これには諸説あるのですが、自分はプロの野球選手が肩のローテーターカフのトレーニングを行うようになってからだと聞いています。
元はアメリカの科学者がアスリートの怪我予防にインナーマッスルを鍛えれば効果があるという理論が浸透したらしいです。
実際に僕のジムでは肩のローテーターカフの解剖図が出入口に貼られています。
※ローテーターカフとは棘上筋、棘下筋で、小円筋、肩甲下筋、四つの総称を意味しています。外部からは見えない深層にある筋肉と受け止めてもらってよいです。
僕のジムでもプロの選手が軽いダンベルを使ってインナーマッスルを鍛える種目を行っている光景を見た事があります。
解剖学的にはインナーマッスルはアウターマッスルの能力を引き出すらしいですが、体感的にはインナーマッスルのみを鍛えたところで筋力は向上しないです。
プロのアスリートから見たインナーマッスル
欧米などのプロの現場では疑問視する声もあるようです。
これはダルビッシュ選手のコメントですが、インナーマッスルという言葉に強い不快感を持っているようです。
ダルビッシュ選手はベンチプレス世界チャンピオン児玉選手からも指導を受けていたハズなので日本のトレーニング業界に強い違和感を感じているのかもしれませんね。
またインナーマッスルを強化したところで怪我の発生率は変わらなかったというのが、現在のアメリカでは主流のようです。
※ただし、論文系はまちまちなので頭の片隅に入れておくぐらいがいいでしょう。
ではインナーマッスルは意味がないのか?
ですが、肩に関して怪我の予防という視点では根本的な改善には繋がらないと思っています。
僕自身も軽いダンベル(1キロ~2キロ)を使ってやった時期はありますが、痛みを緩和させる事はあっても、痛みの根本的な改善には繋がりませんでした。
※やらないよりはマシ?やらないよりかは取り入れてみる価値はあるかなと。
ぐらいな感じですね。
適度にインナーを鍛えても痛みが根本から改善される事はありませんでした。
僕の周りでは皆、肩の痛みに襲われていました(笑)
肩の痛みに襲われた場合
- 通常のベンチプレスでのグリップ幅を狭める。
- 肩に負担のある足上げベンチプレスなどのフォームをやめる。
- バーベルからダンベルへ変更する。
- 引く種目を加えるなどで対処する事が大事かなと思います。
最悪、医師に診察してもらう事もありますが、このようなケースもあるので自分で対応していきたいモノです。
他にはストレッチや休養を挟む事、また重量を落とすなどして様子を見る事も大切かなと思います。
痛くてもやりたい場合は肩のサポーターもあるのでお財布と相談して購入してみるのもよいです。
僕自身は肩のサポーターはつけていました。
やはりつけた方が痛みは軽減されます。
安全面を考えた場合はつけるべきです。
サポーターをつけずに行うと痛みは更に増します。
つけた方が騙し騙しですが行う事はできます。